北海道の縄文遺跡とアイヌ人
2021-08-11


毎日暑いですね。私は、二回目のワクチン接種も済ませたので、この夏、函館方面を旅行して参りました。その機会に、北海道東南部、渡島半島の東海岸にある「大船遺跡」を訪れました。最近、北海道・北東北の縄文遺跡として世界遺産に登録されたとのことです。遺跡は、太平洋を見下ろす海岸段丘に竪穴住居跡がたくさんあるみごとなものでした。竪穴は非常に深く掘られており、人の背丈より深い感じで、中に入ってみるとひんやりして夏でも過ごしやすそうでした。
ところで、この遺跡はアイヌ人の遺跡ではありません。大船遺跡にアイヌ人をうかがわせるものは何もありませんでした。それもそのはず、アイヌ人は縄文時代から遥かにあとの13世紀の鎌倉時代に、モンゴルから圧迫されて樺太か千島方面から北海道に移住してきたそうです(多くの研究者)。そうすると、北海道に移住する前の縄文時代の遺跡にアイヌ人が関係したはずはありません。アイヌ人の言語は日本語と全く異なり、数字の数え方は20進数と特異であり、大和民族のような漆の文化がないそうです。住居も竪穴式ではなく掘っ立て小屋方式だそうです。大船遺跡はどちらかというと青森県の三内丸山遺跡に近い縄文遺跡でした。遺跡の事務所にはその辺の説明がありませんでしたが、「アイヌは先住民族」という法律か国会決議がある関係で、ぼかしてあるのではないでしょうか。

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